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HMGB1は、活性化された単球やマクロファージから能動的に分泌され、損傷を受けた細胞や壊死細胞からは能動的に遊離します。 その後、HMGB1は血中を循環しTNF-α、IL-β、IL-6、IL-8、MIP-1β等の炎症性サイトカインを誘導し、炎症を引き起こします。HMGB1は敗血症における炎症性メディエーターとしての役割4)が報告されて以来、急性肺障害5)、播種性血管内凝固症候群6)、がん7)、薬剤性肝障害等8)、様々な炎症を伴う疾患への関与が注目されています。また、外傷や外科的侵襲9)、さらに関節リウマチ10)、全身性エリテマトーデス、筋萎縮性即索硬化症、多発性硬化症、視神経脊髄炎等の自己免疫疾患11)においても血中HMGB1濃度が上昇することが報告されています。